栃木県に引っ越してきて約3週間。
ものすごい風邪を引いた。
実際、どれくらいぶりなんだろうか。
ちょっと頭痛いとか眩暈がするとかはたまにあるが、熱を出して寝込んだのは.... ここ最近では記憶にない。
数年ぶりだろう。
よほど宇都宮の水が合わないのだろう。
正直、それは感じている。
宇都宮が、というより、職場が合っていないのだ。
良い人たちなのはわかる。それは本当に。
会社自体も、今の時代、そして出版とか広告とかを扱う業界にしては信じられないほど「ホワイト」だ。
社長も素敵。
ちゃんとした会社かどうかは、総務とか経営管理とかの部署を見ればわかるものだが、この会社はちゃんとしてる。ホント、それはありがたい。
ただやっぱり、一番身近にいる同僚たちが...
どいつもこいつも考えてることが本当につまらないし、ネガティブで驚く。何を話していても二言目には「どうせ...」とくる。
クリエイティブなものを扱う仕事であるはずなのに、そのへんのセンスが皆無で驚かされる。
彼らのやってるインスタやTwitterのつまらなさときたら....
しかし脳内がネガティブ菌に侵されている人たちに、新入りのわたしがいきなり「つまらないですね」とか「もっと前向きにいきましょうよ」と言ったところで、反感を買うだけだ。
そもそも多くの場合、人は新しく入ってきたもの、新しく来た者からの意見を、反射的に否定したくなるものではないか。自分だってそうだ。
焦らずいこう、と思いつつ、実際のところはネガティブ軍団の中で疲れを感じていたようだ。
先週末、しょうもない会社行事に参加した直後から体調がおかしくなり、月曜に発熱。
発熱外来を受診して薬をもらい、数日寝込んだ。
具合悪いときに限って....
しかしなぜ人間(わたし)は、寝てなきゃならないときに限って掃除がしたくなるのか。
夜の10時くらいだったか、眠りから醒めると、だいぶスッキリしていた。
夕方前に解熱剤を飲んで寝たのだが、いい感じに効いたようだ。
作っておいたほうじ茶を飲もうとキッチンへ行くと、急に2つの水筒が目に入った。
コーヒー用とお茶用。
わたしは、ジュースというものを一切飲まない。
コンビニで売っているペットボトルのお茶も滅多に買わない(お金を出したくないわけではない)。
缶コーヒーや栄養ドリンクも同様。
100%フルーツのジュースはたまに飲むが、牛乳や豆乳も飲めない。
飲むヨーグルトもカルピスも飲まない。
アクエリとかポカリなどのスポーツドリンクも飲まない。
ほうじ茶とドリップコーヒー(無糖ミルクなし)、ビール。
これが常飲ドリンクだ。
小さい頃の習慣て、やっぱり強いと思う。
子どもの頃、母の方針でジュース類を口にすることがなかった。飲んでも行事のときぐらい。
「健康への意識高い系」だったからではなく、単にお金がなかったからと聞いている(笑)。
大人になった今もわざわざ飲もうと思わないのは、もともと飲む習慣がないからだ。
そんな人間の目に、砂糖が入ったり色がつけてある飲み物というのは、非常に不自然なものに映る。
そういうものを口にして育っていないからだ。
別に意識が高いわけではないから、人が飲んでいても何とも思わない。
「それはねぇー!添加物とか砂糖がすごいのよ!やめた方がいいわよっ!」とか、思わないし言わない。
ただ、無理に勧められるのはメーワクだ。
母のおかげか、大人になった今も虫歯は非常に少なめだ。
結果的に意識高い系みたいな成果を得ている(でもあまり”意識高い系”と思われたくない....。)
そういうわけで飲み物への偏食?がひどいわたしは、職場に自分で入れたお茶とコーヒーを持参する。
なので2本の水筒はヘビロテ状態で、茶渋が付き放題。
洗っても落ちなくて、一度キッチンハイターに浸けておいたら臭いが取れなくなってサイアクだった。
水筒にハイターはダメだと知り、ダイソーで「過炭酸ナトリウム」という白い粉を買っておいた。
ダイソーでなければ売ってないわけではないが、小袋で使いやすそうだったので。
酸素系漂白剤だ。
風邪を引く1週間以上前に買って、そのまま放置していた。
どういうわけか、急に使いたくなった。
よりによってこんな具合の悪いときにやらなくても....と思うが、もう気持ちがONになってしまった。
やる気スイッチとはそういうものだ。
洗ってあった水筒に、過炭酸ナトリウムを大さじ1入れ、50℃のお湯を注ぐ。
以上。あとはしばらく放置するだけだ。
50℃のお湯をどうやって用意するかだが、給湯器の温度を50℃にセットして蛇口からお湯を出すのが一番簡単か。
だがわたしはこれをやりたくない。
給湯器をいじると機械がしゃべるでしょ。「温度を50℃にセットしました」とか「お湯がわきました」とか。
それを聞くと愛犬がギャン吠えして大変なのだ。
だから湯温は変えたくない。
そこで、非常に雑だがケトルで200ccほどの湯をグラグラに沸かし、そこに同量の水を入れた。
手で触ってみたら、「熱めの温泉」という感じの熱さだったので、45~50℃くらいになっていたと思う。
それをまずコーヒー用の水筒に注ぐと...
すぐさま、ものすごい勢いでお湯が泡立ち、次の瞬間茶色い泡があふれだした…!
慌てて水筒をシンクへ移動。
過炭酸ナトリウムが茶色い...わけはなく、水筒の内側についていたコーヒーの色素が落ちたのだろう。
カプチーノアイスみたいでちょっとおいしそう。。。
お茶用の水筒も、コーヒー用ほどではないものの、微細な泡が立ち、液体の色も茶色っぽく変化してきた。
満足したわたしは、水分を摂ってまた布団へ。。。
午前3時に目が覚め(熱があるときって、何度も目が覚める)、水筒を見たら・・・・
だいぶ泡がヘタってシュワシュワいわなくなっていた。
不気味な茶色い水を捨て、水でゆすいでみた。
水で軽くすすいだだけなのに、ピッカピカ!
本来の色を取り戻した水筒内部。
のぞきこんだとき、全体的に茶色に染まっていたコーヒー用水筒もこの通り!
before写真を撮っておけばよかったと後悔する。
嫌な塩素くささは皆無。
こんなに楽に、面白いくらいきれいになるなんて!
体調不良をおして頑張ってみてよかった(←)。
過炭酸ナトリウムでの水筒掃除、週末のルーティンになりそうだ。
コーヒーポットとか、いつも重曹をつけて磨いていた陶器のマグカップなんかもやってみたいね。
つづく。